最も一般的に使用され、大きな議論を呼んでいるグリホサート 除草剤は、食品安全委員会のサイトにも掲載されている通り、EUでの利用は2022年12月までの承認となっています。
グリホサートの更新評価について
欧州食品安全機関(EFSA)は6月15日、欧州連合(EU)加盟国4カ国が実施したグリホサートの評価報告書案を受理し、EFSAと欧州化学品庁(ECHA)が更新評価のレビューを開始すると公表した。
世界で最も広く使用されている除草剤であるグリホサート イソプロピルアミン塩について、欧州委員会(EC)は2017年にEU域内での使用を2022年12月まで承認した。
引用元:http://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu05630180149
保全農業ができなくなる懸念
グリホサート系除草剤を使えなくなると、他の除草剤を利用する、または植え付けの準備をする従来の方法である耕すこととなります。
耕すことで植え付けを容易にしますが、土壌の圧縮や浸食を引き起こし、土壌の質を低下させます。
グリホサート 作用機構を利用する保全農業は、土壌破壊を最小限に抑えること、季節を問わず永続的に土壌を覆うこと、そして輪作と多様化という3つのメリットがあります。
耕すことの影響については農家の人が実際に感じている記述もあります。
「私たちは、土壌に存在する生物多様性の60〜70%についてはよくわかっていません。しかし、私たちが知っているのは、耕せば耕すほど、生物多様性が減少するということです」
自然保護主義の農家がグリホサート更新への支持をしています。
彼らは輪作と多様化を実践し、土壌を適切に覆うことで、一部の雑草の発生を防ぎ、必要なときだけ除草剤を散布することができるという選択肢を無くしたくはないのです。
グリホサートへの評価
グリホサートの健康への影響に関する研究では、国連の食糧農業機関(FAO)と世界保健機関(WHO)は、この化学物質を “食事を通じた暴露によって人間にグリホサート 発がん性リスクをもたらす可能性は低い “と承認しています。
前回の承認手続きでは、欧州食品安全機関(EFSA)と欧州化学品庁(ECHA)も同様の見解を示していました。
これは、2015年にグリホサートが「ヒトに対しておそらく発がん性がある」と結論づけた国際がん研究機関(IARC)による評価とは対照的である。IARCの評価についてはしグリホサート 発がん性 根拠を示しているわけではありません。
グリホサート 農薬の健康や環境への影響に対する懸念は根強く、その更新をめぐる議論は今後も白熱することでしょうが、これまでの800以上のグリホサート 安全であるという評価があることも事実です。